DIARY

峰岸徹さんが亡くなった。正直信じられない。信じたくない。自分の父親が亡くなった時もそうだったが、今でも普通に会えそうな気がする。
こころの整理が全くついておりませんが、峰岸さんがとてもあったかい人だった事、素敵な俳優さんだった事を早く伝えたくて。
かなり乱文になると思いますがお許しください。
僕は「らくだ銀座」「人生ごっこ!?」という映画で峰岸さんとご一緒した。らくだ銀座では親子役として、人生ごっこ!?では主人公と死後の世界の校長先生役という関係で。
「らくだ銀座」ではロケで福島県白河市にて約2週間ほど同じ空気を吸って過ごさせて頂き、よくお酒に誘ってもらって朝方まで飲んで色んなお話を聞かせて頂いた。勝新太郎さんとの共演話や峰岸さんが劇団時代のお話などなど。。当時僕にはそういうお話をしてくれる先輩俳優がいなかったので、峰岸さんとお酒を飲むのが楽しくて楽しくてしかたなかった。ご自分の失敗談なども話してくださって若い僕らを勇気づけもしてくれた。そういえば当時(2003年8月)、今、韓国映画が面白いからしっかり勉強しとけよっと言われた覚えがある。。こころから映画が好きで好きでしかたがなくって勉強もかかさない人だったのだろう。
しこたま飲んでそろそろホテルに戻ろうかという段になって「ねもっちゃんは明日何時から撮影なんだ??」って。。。「えっとー。。14時からです!!」。。と答えたら「じゃあ一眠りしたら10kmジョギングに行こう」って。。即答で「勘弁してください!!」と俺。。「大丈夫だってゆっくり一緒に走ろうよー」と峰岸さん。。当時僕もかなり身体を鍛えていたが、峰岸さんのタフネスぶりには驚かされた。。でも。。ぼろぼろになってでもいいから峰岸さんとジョギングにいっておけばよかった。。。すごく後悔。
自分が尊敬できる大先輩の俳優さんと、言葉は変だが、突っ込み突っ込まれと、いちゃいちゃからかい合ってるのがとても幸せだった。自分の父親が大好きだった赤木圭一郎さんの再来と言われた峰岸徹さん、初共演の時は峰岸さんに対しての情報が多過ぎて頭でっかちになってかなり緊張していたら、なんとまー優しい事、あったかい事。緊張のきの字もしませんでしたわ。
峰岸さんのすばらしい所は、監督、プロデューサー、共演者、後輩、スタッフ、素人さん、ファン、道ですれ違う人々、をまーーーったく区別せず、差別せず、あったかーく優しくつつみ込むところ。多分峰岸さんと出会って一言でも会話した事がある方はみーーーんなファンになっている事でしょう。あったかくって、相手を緊張させないで、男気があって、粋で、色気があって、優しくって、マジメで。。本当にかっこいい人でした。大好きでした。
次回、必ずつづきをかかせて頂きます。
峰岸徹さんのご冥福をこころよりお祈り申し上げます。
※写真は、2008年2月9日、映画『人生ごっこ!?』初日舞台挨拶後の打ち上げにて。宝物です。

COMMENT

CONTACT : SITEHIRO@TEGRO.JP